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島崎藤村 の「夜明け前」冒頭にこう描写されました。
木曽は、長野県の西南端に位置します。
そしてそのすべてが、素朴で清々しく感じられます。 |
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近江八景をなぞらえた木曽八景のご紹介は、木曽路を知って頂くのに好都合です。 (木曽観光協会パンフレットより)
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三留野宿の木曽川支流、与川に映る伸秋の名月。谷間に浮かぶ端正な美しさ、そして川面に映る情感ゆたかな秋の景色は、まるで一幅の絵のように素晴らしく、木曽随一といわれています。
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浮世絵「中山道六十九次」にも描かれる木曽谷の名濠で、とりわけ夏ともなれば岸壁に水しぶきを落とす涼しげな滝となり、旅人の憩いの場となりました。今も上松町にほど近い国道から眺めることができます。 |
酒々と流れる梅雨の木曽川にあって、寝覚の床が雨霧にしぐれる光景は神秘にして詩情あふれる美しさ。しっとりと落ち着いた風情に、どの旅人も足をとめ、しばらく見とれながら旅情をなぐさめました。
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上松宿を眼下に見おろす風越山は、頂上周辺は見渡すかぎりのススキの原。いちめんの緑の車山を、一陣の夏風が吹き越すながめは雄大にして爽快なものです。暑さを忘れる木曽ならではの情景です。
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今は名残りをとどめる木曽の枝も、昔は「恐ろしや木曽のかけ路の丸太橋ふみ見る度に落ちぬべきかな」と歌われた険しい要所。しかし、そんな桟も初夏ともなれば朝霧にかすむ美しい姿を見せています。 |
木曽谷に凛々しい姿を見せる木曽駒ヶ岳。その勇姿を背景に白雲の峰カ、春秋の夕陽に映えるその幻想的な姿はまるで別世界。時代を経て今なおその郷愁に満ちた景色が胸をうちます。
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御嶽の残雪が薄紫色の山肌に描きだす情緒は、木曽谷ならではの絶景。春浅い木曽路を歩く旅人たちは、仰ぎながら、振り返りながら、その見事な美しさを心に刻んで行きました。
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宮ノ越宿、木曽義仲の菩提寺「徳音寺」。そこから暮れ六つの鐘の音が、晩秋の山々に響く風情は、なんともいえぬ郷愁と旅情をかきたてます。足早に次の宿へ向かう旅人の姿が目に浮かぶようです。
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