このご時世に寄付を募って普請(建築)をするなどとは、世間を知らないヤツだと嘲笑や非難をされる方もおられましょう。住職自身、一代に亘ってそういった事業からは無縁の人間だと思っていました。
しかし、周りの寺院の整備・合理化を目の当たりにし「焦る」気持ちはありました。
私は「みんなのあつまる みんなのおてら」をキャッチフレーズに住職しました。
都会に押し寄せるセレモニーセンターの急激な発達。それによる寺離れ現象を見るにつけ、田舎に残るお寺での仏事・行事をしっかりと伝えていくための基盤を調えることは、大切な使命と痛感しました。
社会情勢が悪いから建築単価も安い、檀家減少の兆しが見える今しか出来ない事業がある、これからも寺を檀家さんに使って頂く・集まって頂く、そんな考えから長福寺庫裡の整備を考え始めました。
平成11年「伽藍研究会」の発足から足かけ5年、平成16年「庫裡改修のための勉強会」立ち上げまでこぎつけました。一年以上に及ぶ勉強会の討議の結果、平成17年7月には役員会にて建築を決定。現在は、着工に向けて準備中です。
リアルタイムにはなりませんが、この庫裡建築の現状についてwebを通して、順次ご報告いたします。
長福寺住職 上沼雅龍 謹書
|